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豚コレラ暴走!真逆の真発想でウィルスに立ち向かう提案 [発酵・菌活]

どうも、ますてぃと申します。


日を追うごとに騒ぎが大きくなってきた豚コレラ

少しでも被害が抑えられるよう、

今回はウィルスの脅威にどう立ち向かうか、

提案申し上げます。







私は、農家ではありません。

もとは放射能汚染を軽減するため、

食や生活における微生物の働きを学び始めました。

鳥獣害駆除も参加しています。




現場で思うのは、

自然環境下に広がった豚コレラは、止めようがない

ということです。



ワクチン散布も関わりましたが、

ウィルスがさっさと変異して

効果がなくなるのは、

ウィルス・ワクチンのお決まりです。



まして、山は檻の中とは違い、

空間が限らているわけでもないめ、

イノシシの個体数など正確には分りませんし、

拡大範囲はほぼ測定不能です。



とっくに全国に広まっていても、

おかしくないですね。



一方で、養豚農家に置かれては、

国の方針でワクチンも使えないのはご承知の通りです。



とは言え、

法律で「豚コレラにかかったから殺処分」で、

ブタが大量に処分されている現状は、

正直、見ていられません。




今回は豚コレラを軸に書きますが、

養豚農家のみならず、

一人でも多くの畜産に関わる方々に、

この提案が広がることを願っています。







【豚コレラとは】

現在、日本に広まっているのは、

「豚コレラ」と考えられています。

フラビウイルス科ペスチウイルス属によるブタのウイルス性疾病です。

ブタ・イノシシに発症し、

極めて高い致死性を持つウィルス性の病気で、

原因となるウィルスは「豚コレラウィルス」と言います。

なお、現在のところ人間には発症しません


主な侵入門戸は扁桃と考えられています。

扁桃は鼻や口の奥にある粘膜の下の器官で、リンパ組織が発達しています。


また、ウィルスはワクチン耐性など簡単に手に入れます。


ですので、

最も有効なのは、

人間が飼っている豚が、

豚コレラウィルスに負けないようにすること




分り切ったほど単純な点ですが、

これに徹する以外にないでしょう。



【現在の対策の基本方針と問題点】


そのため、現在のほとんどの農場では、

徹底的な除菌を勧められております

おもに強アルカリの薬剤で、

豚コレラウィルスを不活性化(死滅)させておられるかと思います。



ところがこれには、

ある重大な落とし穴があります。



ウィルスを除去するため、

その他の有益菌もことごとく死滅させているのです。



まっさらになった更地を想像してください。

その瞬間は綺麗に思えますが、

この更地というのは、

最初に繁殖した生物が生存圏を獲得します。



菌の世界は競争がシビアです。

無菌状態の場所に大腸菌が落ちれば、

大腸菌が大発生します。



そのため、

除菌をすればするほど、

家畜も空間も有益菌を獲得できず

有害菌が勢力を伸ばす恐れがあります

家畜に至っては、免疫が落ちる可能性があります。

では、どんな選択肢があるのでしょうか。







【発想を変えて豚コレラウィルスを迎え撃つ】

そこで、

細菌のことは、細菌に聴け!

複合有益菌を使って、ウィルスを迎え撃つ!

という提案を申し上げます。


玄米からできる発酵乳酸菌群(複合有益菌)で、

豚コレラウィルスを不活性化する。

同時に、(豚コレラ)ウィルスに負けない免疫豚を育てる。



具体的なやり方の前に、

もう少し詳しく解説していきます。




まず、現在猛威を振るっている豚コレラウィルス。

大きさは40~50nmの外套膜(エンベロープ)を有する不整球形です。

不活化(死滅)する条件、性質は以下の通りです。

なお、温度や湿度、豚やイノシシの体内の部位など、

生息環境によって変動はあります。



「65°C30分あるいは71°C1分の加熱処理によって完全に不活化する。
・・・豚コレラウイルスはpHの影響も受け、
中性から弱アルカリ域では安定しているが、
酸性や強アルカリ域では不安定である。
生石灰(酸化カルシウム)、消石灰(水酸化カルシウム)、
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)といった
アルカリ消毒剤や次亜塩素酸ナトリウムはもちろんのこと、
エンベロープを有していることから、
逆性石鹸(四級アンモニウム塩)によっても不活化される。」
以上、農研機構 http://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/niah/swine_fever/explanation/classical_swine_fever/019952.html


「ph5未満の酸、ph10を超えるアルカリで不活化される」
日本養豚事業共同組合 夢通信2018.11.1
https://tonjikyo.or.jp/yume_tusinbn/pdf/backnumber/yume101.pdf

(室温21度、ph3.0 では5時間生存するデータもあります。)



ちょっと長くなりましたが、

この条件下ならウィルスの不活化が見込めるわけです。


次に、

提案している「玄米からできる発酵乳酸菌群」について。



【玄米からできる発酵乳酸菌群とは】

「玄米からできる発酵乳酸菌群」とは、

飯山一郎さんが提案された通称「玄米乳酸菌」です。

植物性乳酸菌を筆頭として、麹菌、酵母、酢酸菌、酪酸菌など、

少なく見積もっても300種類を超える有益菌の集まった液体です。

3.11震災後、内部被曝から人間を守るために提案されました。


作り方は後述しますが、

特徴として、次のようなことが挙げられます。

それら自体が生存圏作りのため、他の細菌やウィルスを食べる
乳酸菌が作る乳酸のため、phが強い酸性(3.5前後)となる
腸内環境に住み着いて、哺乳類に必要なビタミンやミネラル、アミノ酸等を作る
乳酸菌の死骸はマクロファージの餌にもなる

これによって、おおまかに、

豚の免疫力を強化し、元気な豚に育つ
発酵乳酸菌群が豚コレラウィルスを捕食する
ph3.5という酸性環境で豚コレラウィルスを不活化する

という可能性が見込めます。



つまり、

有益菌を充満させることで

家畜自体も、飼育環境も

ウィルスに強い状態に作り変える、

という発想です。



実際、プロバイオティクスをベースに家畜用製剤を作った企業の資料によると、
「子豚の体液性免疫を高め、子豚の豚コレラ、
オーエスキー病の抗体レベルを維持し、
細胞性免疫を活性化させるのに効果的である。」と結論されています。
『離乳子豚の免疫レベルに対するNS複合乳酸菌製剤の影響』
http://ns-lactobacillus.com/ronbun/20j.pdf



これを農場ベースで活用すれば、

豚コレラウィルスを迎え撃つ大きな希望と

なりえるのではないでしょうか。


【低コストで可能です】

とはいえ、大規模な経費投入が必要な対策案なら

実現は難しい場合が多いでしょう。

しかしご提案する方法なら、それほど費用もかかりません。

特定の企業の製品を購入することもありません。



最低限必要なのは、

発酵乳酸菌群を作るタンク、保管するタンク、

原材料くらいです。

あとはそれを、

農場のあり方に合わせて活用する設備ですね。

たとえば大掛かりなポリタンクやスプリンターも、

自治体の補助金を活用しての購入も可能です。

新たに買い足すばかりでなく、

既存の設備を応用することも十分可能です。



具体的な使い方はもう少し後に回します。

まずは発酵乳酸菌群液の作り方から。







【発酵乳酸菌群の作り方】

<用意するもの(2L分)>

・(出来れば)無農薬の玄米 完成量の5〜10%

・岩塩または粗塩 1% (20g)

・黒糖またはキビ糖 3% (60g)

・水(できれば天然水か浄水がいい) 2L

・清潔で丈夫なプラ容器(ペットボトルなど)



これを基準に、倍数で掛けてみてください。

(20Lをポリタンクで作るなら10倍量など)



<作り方>

1 容器をよく洗い、原材料をすべて入れ、よく撹拌する。

2 30度以上50度未満の場所に安置。(50度を超えると乳酸菌が不活化します)

3 発酵するので1日に1度ガス抜きと撹拌をする。

4 3−5日で完成。ヨーグルトを思わせる爽やかな匂いがあれば成功。



これを、種液(原液)として、

10倍くらいまで培養が可能です(薄めすぎるとうまくいかない場合があります)。

培養する場合は、

完成量の浄水に対して、前述の比率で岩塩(か粗塩)・黒糖(かキビ糖)を入れて、

1〜4の行程を繰り返します。


例:
完成量20L
種液2Lと浄水18L、粗塩200g、キビ糖600g



最初は見慣れるまで抵抗があるでしょうが、

水面と水底に有益菌たちが集まります。


液体の色は、使う糖や塩に左右されます。



一般に、

黒糖>キビ糖>白糖

と、ミネラルの量が変わります。




精製した白砂糖でも作れますが、

黒糖などの方が格段に発酵が活発です。


なお、玄米でなく、白米やそのとぎ汁でも作ることができます。

米本体を入れた場合の方が、やはり発酵が活発です。



無農薬を勧める理由も、

農薬によって、

肝心の菌類が減少(死滅)している場合があるからです。



水も同じ。

水道水のカルキによって、

菌を殺してしまい、発酵が進みにくくなります。



地域のヨモギや緑茶を一緒に発酵させますと、

いっそう抗菌力が高まります。

こちらは、

米とぎ汁xピンクソルト(岩塩)xキビ糖 の発酵乳酸菌群の種液。

乳酸菌群液.png




【使い方の例】

以下に挙げるのは、使い方の例です。

工夫次第でいろいろなことができます。



豚にとっても有益菌ですので、

与えすぎて体調を害するということはありえません。


1 スプリンターなどで、畜舎に散布。

有益菌群を繁殖させることによって、

施設内に侵入した病原性ウィルスや大腸菌など腐敗菌を捕食させます

空気中のみならず、有益菌は屋根や壁面、地面に付きますので、

有害細菌が非常に住みにくい空間を作ります



また、悪臭の除去につながります。

悪臭の「元」を除去することにもなるので、

悪臭が軽減され、家畜のストレス軽減にもつながります



さらに、発酵乳酸菌群ミストのシャワーは、

家畜の皮膚はもちろん、呼気からも家畜をサポートしてくれます。


豚コレラウィルスに関しては、扁桃が主な感染経路です。


呼吸をする中で発酵乳酸菌群を取り込むことができ

ウィルスの侵入を予防できます。


2 水に混ぜて与える

生きた発酵乳酸菌群を飲ませます。

水溶液の有害細菌を抑制するとともに、

家畜の腸内フローラを良くし、免疫力を高めます。

腸内フローラが良くなることで、

排泄物も、より安全なものになっていきます。



3 餌に混ぜて与える

2とほぼ同じですが、

発酵乳酸菌群を散布し、餌を発酵させれば、

より栄養価の高い食事を与えることができます。

餌に含まれる有害細菌や化学物質も軽減できます。




4 水浴びさせる

とある農家さんの実例があります。

そこでは、屋外にプールを作り、

そこに発酵乳酸菌群液を大量に投入しています。



豚をそこで遊ばせることで、

ストレスの軽減とともに、全身で発酵乳酸菌群を浴びさせます。



プール内では食べ残した餌や糞尿までもが、

発酵乳酸菌群によって発酵処理されます。



間違って糞尿を食べてしまっても、

十分に発酵していれば問題ありません。




5 洗剤不要のお風呂やボディケアに

家畜の肌を洗ってあげる際にも有益です。

家畜への負担が少なく、

皮膚に有益菌がしっかり残りますので、

外敵や汚れから家畜を守ります。




6 掃除に使う

病原菌や腐敗菌の抑制除去効果が高いので、

掃除に使えます。

悪臭の元を除去するので、消臭効果も高いです。



また、壁などに付着した発酵乳酸菌群は、

そこから生存圏を確保しようとするので、

他の病原菌の抑制にもつながります。




いかがでしたでしょうか。

人為的に作られた新手の「豚コレラウィルス」でもない限り、

豚コレラウィルスは単体では発酵乳酸菌群に勝てません。

何せ、乳酸菌等に、

ただ食べられるだけですので。


費用も抑えながら、

家畜への負担も少なく、

豚コレラのリスクを最大限に下げる。



今はこの「発酵乳酸菌群」が、

最も可能性のある選択肢だと思います。

むしろお釣りの方が大きく、

付加価値がついて回るかもしれません。



ちなみに、

私は有害駆除で使う道具や履物は、

洗浄後必ずこの発酵乳酸菌群を散布しています。


今後、(すでに?)

豚コレラは全国に広まると容易に想像できます。



自然界中のウィルスを除去することは不可能でしょう。

ですが、農場単位でならリスク軽減・予防が可能です。



この情報が、

一人でも多くの畜産家に届くことを

願ってやみません。



豚コレラの解決を100%保証するわけではありませんので、

採用するしないは、

お読みいただいた方のご判断と

責任においてお願いいたします。

お問い合わせはFacebookからどうぞ。

参考文献・サイト
飯山一郎の世界の読み方、身の守り方 23世紀の新日本人へ向けて、私たちの命をつなげ! [ 飯山一郎 ]



農研機構
http://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/niah/swine_fever/explanation/classical_swine_fever/019952.html

日本養豚事業共同組合 夢通信2018.11.1
https://tonjikyo.or.jp/yume_tusinbn/pdf/backnumber/yume101.pdf
『離乳子豚の免疫レベルに対するNS複合乳酸菌製剤の影響』
http://ns-lactobacillus.com/ronbun/20j.pdf

農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/

Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%9A%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%9A%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%A9





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